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飯豊町

椿館

つばきだて

樹木と薮に覆われた椿館全景

樹木と薮に覆われた椿館全景。

城館の特徴/見どころ

山頂の土塁や空堀が、往時の様子を良く伝える。東側の曲輪奥には、当地方に珍しい畝堀も見られる。

城館の歴史/伝承

越後・蒲原かんばら郡出身の氏族・五十嵐いがらし氏が椿郷に在住した際の山城だったと考えられている。4代目の正栄まさひでは、片倉小十郎かたくらこじゅうろうの副官と伝わる。土塁をはじめ空堀・竪堀・畝堀(障子堀)等の跡がよく残る。特に畝堀は当地方に珍しく、関東に発達した築城技術の伝播を伝える興味深い遺構である。

別名 -
所在地 飯豊町大字椿1862(飯豊中学校)の西側の山マップへ
史跡地指定 なし
築城時期 室町期(推定)
築城者 不明/城主:伝五十嵐いがらし氏、五十嵐栄正ひでまさ左馬助さますけ)・家栄いえひで正栄まさひで正仲まさなか
探訪レベル D3(※)
探訪適期 4、5月と10、11月(春先晩秋)
お問い合わせ 飯豊町商工観光課
0238-72-2111

(※)探訪レベルについて

探訪レベルについて 探訪レベルについて
概略図

略測図:山形県教育委員会「山形県中世城館遺跡調査報告書 第1集(置賜地域)」(平成7年刊)より一部転載

縄張図凡例

縄張図・略測図凡例
縄張図・略測図凡例
  • 城館南側にある堤の土手からアクセスする

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    城館南側にある堤の土手からアクセスする。

  • 竪堀らしい痕跡の場所から、土手をかき分けて入山

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    竪堀らしい痕跡の場所から、土手をかき分けて入山。

  • 虎口部分の土塁

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    虎口部分の土塁。人物との比較で高さがよく分かる。

  • 椿館の本丸

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    椿館の本丸。全体が薮に覆われている。

  • 本丸東側から見下ろす

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    本丸東側から見下ろす。大きな曲輪が確認できる。

  • 城館の東端、登城道らしき場所から、隣接する飯豊町立飯豊中学校のグラウンドを見下ろす

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    城館の東端、登城道らしき場所から、隣接する飯豊町立飯豊中学校のグラウンドを見下ろす。

  • 畝掘(障子堀)の南端

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    畝掘(障子堀)の南端。かなりの深さがあり、はまり込んだら身動きが取れない。

  • 畝堀(障子堀)の最奥、北端から本丸を見上げる

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    畝堀(障子堀)の最奥、北端から本丸を見上げる。迷い込んだ敵を討つには絶好の配置。