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白鷹町

杉沢館

すぎさわだて

本丸下にある幅広の帯曲輪

本丸下にある幅広の帯曲輪。

城館の特徴/見どころ

未整備のため単独の入山は難しいが、堅牢な防御施設をそなえた遺構がよく残る。標高約350mの丘陵の尾根を利用して構築された山城。城の東側の尾根に堀切を、西側の斜面に畝状竪堀を設けて敵の攻撃を防いでいる。畝状竪堀は敵の横方向の移動をおさえる施設で、白鷹の館跡では珍しい。

城館の歴史/伝承

館の歴史は不明であるが、杉沢地区は大同だいどう年間(806~809年)開山と伝わる杉沢観音堂があり、町下まちしたという地名が残るなど、古くから開けた町であったと推測される。町下集落とともにあった館であろう。

別名 館山館たてやまだて
所在地 白鷹町大字畔藤館山マップへ
史跡地指定 なし
築城時期 平安末期
築城者 不明/城主:不明
探訪レベル D3(※)
探訪適期 4、5月と10、11月(春先晩秋)
お問い合わせ 白鷹町教育委員会
0238-85-6146

(※)探訪レベルについて

探訪レベルについて 探訪レベルについて
概略図

略測図:山形県教育委員会「山形県中世城館遺跡調査報告書 第1集(置賜地域)」(平成7年刊)より一部転載

縄張図凡例

縄張図・略測図凡例
縄張図・略測図凡例
  • 城館西側の尾根を登り、入山

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    城館西側の尾根を登り、入山。

  • 本丸に比定される曲輪の直下。写真左上が本丸

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    本丸に比定される曲輪の直下。写真左上が本丸。

  • 敵の行動を制限する畝状竪堀。17条あるといわれる

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    敵の行動を制限する畝状竪堀。17条あるといわれる。

  • 畝状竪堀の中から撮影

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    畝状竪堀の中から撮影。土塁が畝状に盛り上げられているのがわかる。

  • 本丸入口(虎口)

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    本丸入口(虎口)。

  • 本丸

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    本丸。

  • 本丸北側斜面の帯曲輪

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    本丸北側斜面の帯曲輪。

  • 尾根を切って敵の侵入を阻む堀切が設けられ、本丸東側に複数確認できる

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    尾根を切って敵の侵入を阻む堀切が設けられ、本丸東側に複数確認できる。