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白鷹町

鮎貝城

あゆかいじょう

鮎貝城二の丸跡に移築された鮎貝八幡宮

鮎貝城二の丸跡に移築された鮎貝八幡宮。移築は1899(明治31)年。

城館の特徴/見どころ

標高約200mの舌状に突き出た河岸段丘を利用して作られた平山城。鮎貝の町を含んだ総構えの城郭と考えられる。鮎貝八幡宮は二の丸にあたり、周辺に水堀、空堀、土塁がよく残る。本丸跡は八幡宮の北西方向にあたる。

城館の歴史/伝承

伊達氏の家臣ながら独立性をもって所領を支配した鮎貝あゆかい氏の居城。1587(天正てんしょう15)年、7代鮎貝宗信むねのぶは謀反を企てるが、米沢城より出兵した17代伊達政宗に敗れて逃亡した。

別名 -
所在地 白鷹町大字鮎貝字桜館3303マップへ
史跡地指定 町指定(鮎貝城二の丸跡)、鮎貝八幡宮本殿は県指定有形文化財建造物
築城時期 伝 1396年
築城者 鮎貝成宗あゆかいなりむね/城主:鮎貝氏|上杉時代 中条なかじょう氏(城代じょうだい)・本庄ほんじょう氏(御役屋将おやくやのしょう
探訪レベル A1(※)
探訪適期 積雪時除く4~11月
お問い合わせ 白鷹町教育委員会
0238-85-6146

(※)探訪レベルについて

探訪レベルについて 探訪レベルについて
概略図

略測図:山形県教育委員会「山形県中世城館遺跡調査報告書 第1集(置賜地域)」(平成7年刊)より一部転載

縄張図凡例

縄張図・略測図凡例
縄張図・略測図凡例
  • 境内北側の駐車場から、東側大手口虎口を見下ろす

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    境内北側の駐車場から、東側大手口虎口を見下ろす。いかにも登城道といった形状。

  • 大手口の左右に延びる小道は空堀跡

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    大手口の左右に延びる小道は空堀跡。

  • 境内北西側の鉤状に残る水堀

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    境内北西側の鉤状に残る水堀。

  • 神社後方の土塁

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    神社後方の土塁。盛り土の高さや幅があり、当時はこの土塁が城をぐるりと囲っていただろう。

  • 本丸跡

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    本丸跡。八幡宮の北西にあたり、現在は畑地となる。

  • 後庵(ごあん)ザクラ

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    城の後方にあった医者の庵の傍に咲く桜のため、「後庵(ごあん)ザクラ」とよばれた。桜の奥には空堀と曲輪がある。

  • 城館の西側の防御をになう外堀とみられる

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    城館の西側の防御をになう外堀とみられる。

  • 江戸時代、鮎貝城二の丸は行政施設(御役屋)となり、その将を務めた本庄氏の墓が残る

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    江戸時代、鮎貝城二の丸は行政施設(御役屋)となり、その将を務めた本庄氏の墓が残る。