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小国町

驚城山

おどろくしろやま

尾根を下りきった場所に、大きな空堀(縦堀)が尾根に沿って位置している

尾根を下りきった場所に、大きな空堀(縦堀)が尾根に沿って位置している。

城館の特徴/見どころ

テラス、曲輪、峰と並行な空堀などが特徴的な山城。

城館の歴史/伝承

1809年「米沢地名選」に、「轟館廃墟 小国轟村にありとも」云々と記し、17代伊達政宗の異母弟遠藤宗寿えんどうむねとしの屋敷跡であると伝える。政宗毒殺事件に関わった宗寿が事件露見後、小国北部地区の小股おまた村に追われた旧事に関係する遺跡であるという。

別名 轟館とどろきたて
所在地 小国町大字驚マップへ
史跡地指定 なし
築城時期 天正てんしょう年間(1573~1592年頃)か
築城者 遠藤宗寿えんどうむねとしか/城主:不明
探訪レベル E3(※)
探訪適期 4、5月と10、11月(春先晩秋)
お問い合わせ 小国町産業振興課
0238-62-2416

(※)探訪レベルについて

探訪レベルについて 探訪レベルについて
概略図

略測図:山形県教育委員会「山形県中世城館遺跡調査報告書 第1集(置賜地域)」(平成7年刊)より一部転載

縄張図凡例

縄張図・略測図凡例
縄張図・略測図凡例
  • 山の南側麓に広がる平場

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    山の南側麓に広がる平場。空堀の跡らしき地形がいくつかみられる。

  • 沢上流部より右岸へ取り付いて、城館跡を目指す

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    沢上流部より右岸へ取り付いて、城館跡を目指す。

  • 主郭手前の尾根は、段々といくつもの帯曲輪が連続する

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    主郭手前の尾根は、段々といくつもの帯曲輪が連続する。

  • 主郭の周囲に一段下がった帯曲輪(テラス)があり、周囲を見渡すことができる

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    主郭の周囲に一段下がった帯曲輪(テラス)があり、周囲を見渡すことができる。

  • 主郭からの眺め

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    主郭からの眺め。眼下に県道と荒川の流れが見える。

  • 主郭西側尾根を切る空堀

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    主郭西側尾根を切る空堀。

  • 尾根沿いに西へ下る

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    尾根沿いに西へ下る。かなり狭く、登城道とみられる。

  • 大きな空堀が確認できる

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    大きな空堀が確認できる。枡形のようにこの場所を攻めさせることで、左右の土塁から攻撃していたか。