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小国町

小国城

おぐにじょう

大きな土塁が残り、左右に折れ、鉤状に続く

大きな土塁が残り、左右に折れ、鉤状に続く。

城館の特徴/見どころ

羽越国境警備の要衝、小国郷統治の中心。横川の断崖に面した防御的要塞でありながら、政治・文化・交通の中心地。

城館の歴史/伝承

文明ぶんめい年間に小坂館こさかだてよりこの地に上郡山かみこおりやま氏の居館が移され、近世初期には小国城と呼ばれるようになる。その後蒲生がもう氏、上杉氏と領主が変わっていくが1692(元禄げんろく5)年には小国御役屋おやくやと名称が改められる。周囲に家中屋敷や神社仏閣を配し、また越後米沢街道の小国宿を擁し小国郷の重要拠点である。

別名 小国御役屋おぐにおやくや(1692年から)
所在地 小国町大字小国小坂町マップへ
史跡地指定 なし
築城時期 1473年
築城者 上郡山盛為かみこおりやまもりため/城主:上郡山氏、佐久間久左エ門安次さくまくざえもんやすつぐ蒲生がもう時代)/城代:奈良沢主殿助ならさわとのものすけ松本伊賀守助義まつもといがのかみすけよし三潴左近大夫長能みずまさこんだいうながよし(上杉初期)
探訪レベル A2(※)
探訪適期 積雪時除く4~11月
お問い合わせ 小国町産業振興課
0238-62-2416

(※)探訪レベルについて

探訪レベルについて 探訪レベルについて
概略図

略測図:山形県教育委員会「山形県中世城館遺跡調査報告書 第1集(置賜地域)」(平成7年刊)より一部転載

縄張図凡例

縄張図・略測図凡例
縄張図・略測図凡例
  • 正面突き当たりが小国城大手門にあたる

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    正面突き当たりが小国城大手門にあたる。

  • 大手門周辺には、土塁の痕跡が残る

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    大手門周辺には、土塁の痕跡が残る。

  • 横川の自然地形を利用して、城館を防御する

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    横川の自然地形を利用して、城館を防御する。

  • 長野県の飯縄神社を惣社とする、飯綱神社。戦国武将の庇護を受けた

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    長野県の飯縄神社を惣社とする、飯綱神社。戦国武将の庇護を受けた。

  • 道の両端の民地は少し高くなっている

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    道の両端の民地は少し高くなっている。いかにも堀跡らしい様子である。

  • 郭のさらに外側にある、空堀跡と思われる窪地

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    郭のさらに外側にある、空堀跡と思われる窪地。

  • 空堀跡には、人工的な土塁の痕跡もみられる。

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    空堀跡には、人工的な土塁の痕跡もみられる。

  • 郭内から土塁を眺める。高さ・規模もはっきりと確認できる

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    郭内から土塁を眺める。高さ・規模もはっきりと確認できる。