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米沢市

成島館

なるしまだて

曲輪の全景

曲輪の全景。現在は成島八幡神社の境内となっている。奥に社殿。

城館の特徴/見どころ

17代伊達政宗ゆかりの大崎八幡宮に分霊された成島八幡神社を取り込む城館。社殿北側の高さ約4mの土塁と中央に畝状の高まりを有する二重堀が特徴的。

城館の歴史/伝承

史料には登場しない城館で築城時期は明確ではないが、寺社を城館として利用する例は多く、北側から西側にかけて土塁や堀が良好に残る。成島八幡神社には長井氏や伊達氏が納めた棟札が残り、米沢市指定文化財となっている。

別名 -
所在地 米沢市広幡町成島1057-2マップへ
史跡地指定 なし
築城時期 戦国期
築城者 不明/城主:不明
探訪レベル B2(※)
探訪適期 積雪時除く4~11月
お問い合わせ 米沢市観光課
0238-22-5111

(※)探訪レベルについて

探訪レベルについて 探訪レベルについて
概略図

略測図:山形県教育委員会「山形県中世城館遺跡調査報告書 第1集(置賜地域)」(平成7年刊)より一部転載

縄張図凡例

縄張図・略測図凡例
縄張図・略測図凡例
  • 成島館(成島八幡神社)入口

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    成島館(成島八幡神社)入口。

  • 神社への参道下にある古い登城路

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    神社への参道下にある古い登城路。当時はこちらから登城したと考えられる。

  • 切岸(写真左側)土塁(写真右側)

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    切岸(写真左側)や土塁(写真右側)によって連続する虎口が設けられている。

  • 神社境内側から見た虎口

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    神社境内側から見た虎口。左右の土塁が途切れている。

  • 社殿の後方(北側)に残る高さ約4mの土塁

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    社殿の後方(北側)に残る高さ約4mの土塁。土塁の北側には堀(二重堀)を伴う。

  • 二重堀を北側から望む

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    二重堀を北側から望む。中央部に畝状の高まりがある。

  • 二重堀と鉤型に繋がる北西部の幅広い堀

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    二重堀と鉤型に繋がる北西部の幅広い堀。

  • 城館の北西には円形の盛土

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    城館の北西には円形の盛土が1基ある。古墳や中世の塚の可能性がある。