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長井市

白山館

はくさんだて

白山館

白山神社参道は旧米沢街道に面している。白山館は交通の要所に築城されたことを示す。

城館の特徴/見どころ

長井中心部に土塁と館堀が残っており、南西角の土塁は高さ2.5mと一段高い物見台になっていた。現在も屋敷鎮守の白山権現社と目通り(直径)5.8mの大欅が残っている。

城館の歴史/伝承

白山神社はくさんじんじゃ略縁記りゃくえんぎ」によると、鎌倉時代の初期、長井ながい時広ときひろが長井庄の郷地頭ごうじとうとして関東から置賜に入ったとき、その五男泰茂やすしげの家臣大須賀長光おおすがながみつが利根川下流の大須賀郷から移住し、白山館を築いたのが1230年頃と言われている。

別名 荒館あらだて大須賀館おおすがだて
所在地 長井市館町北10-21(白山神社)マップへ
史跡地指定 なし
築城時期 鎌倉前期~戦国期
築城者 不明/城主:大須賀長光おおすがながみつ
探訪レベル A1(※)
探訪適期 積雪時除く4~11月
お問い合わせ 長井市観光文化交流課
0238-84-2111

(※)探訪レベルについて

探訪レベルについて 探訪レベルについて
概略図

略測図:山形県教育委員会「山形県中世城館遺跡調査報告書 第1集(置賜地域)」(平成7年刊)より一部転載

縄張図凡例

縄張図・略測図凡例
縄張図・略測図凡例
  • 白山神社境内の参道。奥に社殿。

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    白山神社境内の参道。奥に社殿。

  • 虎口

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    白山神社。土塁は神社裏に集中して現存している。

  • 境内の大欅

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    境内の大欅。樹齢800年とも。

  • 「荒館(大須賀館)跡」を記す看板。

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    「荒館(大須賀館)跡」を記す看板。「環濠武家屋敷」と表現。

  • 白山稲荷神社

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    物見台だった現存する最も高い土塁上に「白山稲荷神社」がある。

  • 稲荷神社の参道

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    稲荷神社の参道。平坦部分とはかなりの高低差がある。

  • 車両用西門。

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    車両用西門。土塁が鉤状に回り込んでおり、当時の虎口と考えられる。

  • 北西角に残る土塁

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    北西角に残る土塁。石塔や石仏などが建てられ、わずかな盛り上がりに面影を残す。