令和4年度の上杉文華館は「関東管領上杉氏」をテーマに、国宝「上杉家文書」などを展示します。
《享徳の乱》
【展示期間】1月31日(火)〜2月26日(日)
第11回目は、「享徳の乱」をテーマとして関連文書を紹介します。
享徳の乱とは、鎌倉公方足利成氏による関東管領上杉憲忠謀殺に端を発した武力衝突で、概ね利根川の東に成氏、西に上杉氏と関東を二分するような形で、文明14年(1482)まで続きました。なお、当時の利根川は羽生(埼玉県)あたりから南へ流路を変え、現在の東京湾に注いでいました。その前提には、足利持氏死後の鎌倉公方不在時期における上杉氏主導の関東支配に不満を持つ勢力が存在し、文安4年(1447)3月の成氏の鎌倉公方就任による反上杉氏勢力の盛り返しに伴う、上杉氏勢力との対立の激化がありました。それが爆発したのが憲忠の謀殺であり、享徳の乱でした。
ここに鎌倉府体制は崩壊し、利根川の東西を分割して支配する公方-管領体制が成立し、戦国時代の関東の支配体制となりました。今回は享徳の乱に関係した関東管領山内上杉氏当主である憲忠、房顕、顕定を紹介します。
「国宝上杉本洛中洛外図屏風」は、原本の完成時を想定した1995年制作の複製Aを展示します。
▼ コレクショントーク
日時:2月5日(日) 10:00、15:00
場所:常設展示室 上杉文華館
※入館料が必要です。
皆さまのご来館を心よりお待ちしております。
【お問い合わせ】
米沢市上杉博物館 0238-26-8001