D将軍邸(京都市上京区)
【画像】足利将軍室町邸址(上京区室町通今出川)
足利将軍の多くは今出川に御所を構えましたが、応仁の乱の火災で焼失しました。
その後天文8年に足利義晴によって再び築造されました。
この時期は、三好長慶との対立など相次ぐ争乱で将軍が度々離京し、京都不在の期間が目立ちました。
国宝「上杉本洛中洛外図屏風」には、将軍邸の脇を行列が通る姿が描かれています。
他の洛中洛外図屏風にはない描写で、上杉本の独自性が示されています。
この行列を上杉謙信とする見解や将軍・足利義晴とする見解が出されており、今後の研究の深化がまたれます。
【画像】国宝「上杉本洛中洛外図屏風」左隻4・5扇より
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