全国的に酷暑が続いていますが、国宝「上杉家文書」からこの時期にぴったりの史料をご紹介します。
莅戸政以宛 上杉顕孝書状写/(寛政5年・1793)7月13日
上杉鷹山の実子・顕孝が傅役の莅戸に、酷暑続きのなか、江戸屋敷で仕事に励む人々を全員庭に出し、涼をとり酒を飲ませたいと提案しています。
藩主一族や重臣は屋敷も広く季節ごとの楽しみもあるが、下々は楽しみもなく、手狭な小屋に住んでいる、たまには広い庭で酒を飲んで「平常の苦も少しは晴」らしてやりたい、という若殿の配慮でした。 倹約のイメージが強い鷹山の治世ですが、様々な人々に配慮し時には楽しむことも大切にしていました。
国宝「上杉家文書」の詳細は
http://www.denkoku-no-mori.yonezawa.yamagata.jp/uesugikemonjyo.htm
同文書全点をデータベースで検索できます。
http://www.denkoku-no-mori.yonezawa.yamagata.jp/togodb/index.html
ぜひ、ご利用ください。 皆様、暑い日が続きますので、時にはストレスを解消しながら、体調に気を付けてお過ごしください。
【お問い合わせ】
米沢市上杉博物館 0238−26−8001